『…今度は、翔が幸せになる番だよ。』



そのためには、夢を叶えて。


それが、私ができる精一杯の恩返しだから。



「…でも!早口は夢を叶えられないのに!」



翔の目にも、いつの間にか涙がたまっている。


さよならの時が、近づいている気がした。



『…叶えられるよ。』

「えっ…。」

『翔が夢を叶えれば。』




いつの間にか、


あなたが私の夢になっていたんだ。