君色の夢に恋をした。



『…夢を叶えて。

アメリカに行って。』



精一杯、言葉を繋ぐ。


翔を、見なかった。

見れなかった。


今みたら、決心が鈍ってしまうような気がした。



「でも早口は!!」

『私のことはいいの!!!』



さすがに反論してくる翔。


それよりも何倍も大きい声をだす。



今は流されちゃいけない。


やっと最善の道を、見つけたのだから。