君色の夢に恋をした。



…コツン


スニーカーに、サッカーボールが当たる。


それによって、俺は我に返った。


何考えてるんだろ、俺…。



「…翔??シュート練始まってるぞ??」

『…あぁ、悪い。』



同級生に言われて、自主練が終わっていることに気づく俺。


本当、かっこわるいな…。



――そんな気分を紛らわすように。


俺は何も考えずにサッカーボールを蹴ったんだ。




悲劇は、次の瞬間だった。