直感で感じていた。 “これでまた一歩、夢に近づいた” って…。 『…やらせてください!』 迷いなんかなかった。 本気で、サッカー選手を目指していたから。 …ただ、 『…あっでも。』 「どうした??何か気がかりか??」 ふと頭に浮かぶのは 早口の、存在。 『…いや、なんでもないです。』 「そうか??」 監督はこれ以上何も言わず、ただ俺を真っ直ぐと見つめていた。