「…蒼井、留学って興味あるか??」

『留学!?』



聞き慣れない言葉に、声を張り上げてしまう俺。



『なんで急に…。』

「いやさ…。
ある有名監督が、お前らの全国大会でのプレーを見にきていたんだよ。

それで、蒼井の活躍ぶりに目をつけたらしい。」



世界が、煌めいた気がした。


頭に浮かびあがるのは、1つの希望。



『もしかして…!』



期待で満ち溢れた俺の声に、

監督は小さく頷いた。



「アメリカで、本格的な練習をしてみないか??」