『あ、そうだ。』 いいこと、思いついた。 この絵を柏木先生に出す前に、翔に見せよう。 これは翔への 『ごめんなさい』や『ありがとう』 『大好きです』、が 全部全部詰まっているから――… そう思うと、タイトルも不思議とスラスラと浮かんでくる。 その中から良いのを選び抜き、それをタイトルの欄に書こうと鉛筆を握った。 その時だった。