「……。」

「……。」



静寂の時間、約20秒。


女の子は困ったように崩れた笑顔を作ってから、後ろを振り向き、待っていた友達らしき人のところへと走っていってしまった。



「もう、私には無理!やっぱり、アンタが言ってよ~!」

「やだよ。あたしだって喋りづらいもん」



しかも、その友達と何か言い始めたし。
なにげに声でかいし。


全部、聞こえてますけど。



「……はぁ。」



私は1つため息。



別に女の子たちが言ってることは気にならない。


つうか、馬鹿馬鹿しい。