君色の夢に恋をした。



「早口の絵は、世界一だよ!」

『……。』



世界一、って…。


そんなの有り得ないでしょ。


ピカソとかより私の絵が勝ってるわけがない。



だけど、翔の純粋な目は、お世辞を言ってるようには見えなくて。


どう言えばいいのか戸惑ってしまった私は、呆れたように曖昧な笑みを漏らしてしまった。



「少なくても、俺にとっては早口の絵は世界一だよ。」

『……。』