『…あなたは、なんでここに来たんですか??』



とりあえず、言葉を繋ぐ。


せっかくの人と触れ合うチャンス。


少しでも人と接することができるよう、必死だった。



「…私は、サッカー部に好きな人がいるの。」

『えっ??』



ふと、感じてしまった。


きっと、この人が好きなのは…

翔、だ。


そして、爽やかに笑うその横顔が、どこか翔に似ているように見えた。



「…その人を見ていたくて。

こうして、サッカー部に足を運んでいるの。」