あまりにも突然。 違和感なく翔が呟くから、思わず目を見開いてしまう。 どうしたの。突然…。 思わず視線を翔に向けると、翔は少し照れたように鼻の下をこすった。 「いやさ、前もすごくよかったんだけどさ…。 今は、もっといい。」 『…そう??』 そこらに散らばっている完成済みのキャンパスを見ながら、翔は呟く。 正直、どこが違うのか、自分でもよくわからない。 そんな些細な違いを感じるなんて…、 翔はたいしたもんだ。