本当に、私が変われた時、 翔はきっと、誰よりも喜んでくれるだろう。 そして、 それが私が翔にしてあげられる、最高なことだと思うの。 『…翔を苦しめたりしません。』 絶対、とは言い切れないけど。 翔は私を変えてくれた人。 だから―― 『離れたく、ないんです。』 私と彼の間に1つ、風が吹き抜ける。 彼は瞬きもせずに、私を真っ直ぐと見ていた。