――けれども。 私は決めたんだ。 もう、道を間違えたりしない。 間違えたとしても、がむしゃらにさ迷って、一生懸命自分の信じた道を生きてみせる。 『翔は、自分のために私が身を引いても、嬉しくないと思うんです。』 「……。」 翔は自分の目で、ちゃんと真実を見てくれる人だから。 理由もわからずに私が離れていったら、翔は自分自身を悔やんでしまうと思う。 『離れるんじゃなくて、私が変わって翔を喜ばしてあげたい。』