「…その顔は反則だから。」 よく聞き取れないけど。 翔が何かを呟きながら、ヘナヘナと座りこんだ。 いまいち状況が掴めない私は、ポカンと座りこんだ翔を見つめる。 …どうしたんだろう。 急に座りこんで。 さっき急いで走ってきてくれたみたいだから、体調が悪くなっちゃったとか?? 『…変なの。』 世の中わからないことばかり。 人の気持ちも、 翔の気持ちも、 本当によくわからない。