「…早口!?」



――夢かと思いました。


あなたが、汗だくで。


私のところに駆けつけてくれたことに。



「…ちょっ、何やってるんだよ。」



翔は、彼女たちから、ハサミを素早く奪う。


そして、彼女らを真っ直ぐと見渡した。



「…1人の子相手に4人で…。
それは卑怯だと思う。」



――ねぇ、翔。

あなたは気づいていますか??


がむしゃらに怒鳴ったりせず、

真っ直ぐと彼女たちを見る翔のおかげで。


彼女たちの顔つきが変わってきているんです。