君色の夢に恋をした。



ビクンと肩を揺らして、動揺する翔。


その行動は自分から『ぼくがやりました』と言ってるよう。


…やっぱり、こいつか…。



『なんで、私に触れたわけ??』



一歩間違えれば、セクハラともとれるその行動。


私は翔に近づいて、問い詰めた。



「…えっと…。だから。」

『だから??』

「…腕。」



思わず、自分の腕をチラッとみる。


そこには、

あの時できた傷跡があった。


…なるほどね。


このかすり傷とは言えない深い跡。


翔はこれに興味をもったのだろう。