今日の翔は、何かが違った。 「あーあ。」 頭を抱えたように、ガックシうなだれてる。 別に気になるとか、そんなんじゃないけど。 絵を描くにあたって、非常に邪魔だ。 『…何があったの??』 一応、聞いてみる。 だけどそれは、翔が心配だからとか、そんなんじゃない。 聞いてあげれば、どこかに行ってくれると思ったから。 結局、絵のため。 自分のため。 人なんて、そんなもん。