休み時間で、廊下には人がいっぱい居た。 先輩は人混みを器用に避けながら、先に進む。 何処に向かっているのかわからない。 何で連れられてるのかわからない。 やっと止まった場所は、今は使われていない、空き教室。 「先輩?どうしたの?」 着いてからというもの、俯いて口を閉ざす先輩。 一体、何をしたいのかわからない。 「私が居るじゃない。私じゃ、役不足?」 「……なんの事?」 「私、保健室で偶然聞いちゃって。先生が本命なの?ねぇ、私は?私はあなたの何?」