もはや、妄想の域。 あいつはどんな体をしてる? 触れたら、どんな反応をするだろうか。 どんな声で……。 「ねぇ、調子悪い?」 先輩が、恥ずかしそうに体を隠しながら、俺の腕にしがみつく。 「別に?」 先生に教えてもらった煙草。 最初はミリ数が少なかったのに、どんどん上がっていった。 どんどん本数が増えていった。 「そっか。」 俯く先輩は、寂しそうだった。 けど、俺はなんとも思わない。 心が反応しない。