―ミヤside―


『暑い・・・・・・!』


私はフラフラとした足取りで学校へ向かう


容赦無く照り付ける太陽は確実に少しずつ私の体力を削っていた


アスファルトからはユラユラと蜃気楼みたいな物が上がってる・・・・・・・・・様に見える






7月・・・・・・私と愁が結ばれてまだ1週間・・・・・・


そして、夏休みが待ち遠しい今日この頃・・・


蝉[せみ]が夏の訪れを喜ぶかの様にうるさく鳴いていて・・・・・・


その鳴き声を聞くだけで私は頭の中がぼーっとする






『一応・・・私、病み上がりなんだけど・・・』


太陽に向かって愚痴を漏らすが、勿論何の意味も無い事


今日は日曜日・・・学校は休み


なのに私が学校に向かっているのには訳がある


昨日・・・ポストを覗いた私の視界に入った白い紙切れ・・・


見るからに手紙ではないメモみたいな紙を手に取って見てみると・・・・・・






『明日、午後2時、学校で待ってるから』






とだけ書かれていた






名前も何も無かったけど・・・この字体・・・何だか懐かしい感じ・・・・・・


私は学校へ向かう足を速めた


早く・・・会いたい・・・!