「……、そうか」 ラグナが紙をミントに返す。 もう怒ってないのか、いちいち気にしたら面倒だとも思ったか、ラグナはいつもの無表情に戻り。 「しばらくは一人で行動する」 と、俺を通り過ぎた。 奴の横顔も見れず、桜の花びらが通り過ぎたように呆気にとられ。 「……なっ」 振り向いた時には、奴はもういなかった。 忽然と姿を消した、の言葉を実感する。 魔術でも使ったのか、辺り見回しても奴はおらず。 「な、なんなんだよ、あいつはぁぁぁっ!」 置き去りにされた気持ちが、声になって出てきやがった。