その直後に、男の子のご両親が現れた。



そして―――…男の子の素性を知る。




「じゃあね。バイバイ」


「うん、ばいばい」



杏樹は、帰ろうとする男の子に小さく手を振り、

男の子のご両親にもペコッと頭を下げて、空になった皿を持ち……雑鬼に別れを言ってから



またパーティー会場へ戻っていった。






その後。


会場に戻った樹里が、杏樹を見つけ……


俺達夫婦の騒動は無事に終わった。





杏樹は、『雑鬼と遊んでいた』と答えたため……男の子のことは一切口に出さず―――…




俺のみが知ることとなった。