地味子の秘密*番外編*

出会った頃はこんなやり取りさえなかったのに、私たちも変わったね。

その時ふと手元を見ると、いつの間にかチューハイの缶の汗をかいていて、そんなに色々と考えてたのかと思った。


しばらくして。


「あ、ビールなくなっちゃった」


手元にあった缶ビールがすべて空になってしまい、大量に冷やしている場所まで取りに行かなければならなくなった。


「私、取ってきますね」


パッと席を立ち取りに行こうとした時。


「茅那ひとりじゃ持てねーだろ、俺も行く」


高瀬くんがそう言って立ち上がった。


「大丈夫です、そんなに重くないし」


ニコッと彼に笑いかけて、早足でビールを取りに行ったのだけど……。




「ちょっとアンタ……どういうつもり?」



10人くらいの女の子に包囲されてしまった。


あちゃー……これは、ヤバい雰囲気ではないでしょうか?

目の前にいる彼女たちの目はギラギラしていて、獲物をやっと捕まえたという感じだ。

相当お怒りの様子。



理由は一目瞭然。



「アンタ、高瀬くんのなに? 近くをウロチョロして目障りなんだけど!」


明るいミルクティー色の髪をキレイに巻いて、メイクもバッチリ。

もともと背が高いのに、ヒールが高いサンダルでさらに背が高い。

海の近くということもあってか、肌の露出も多い服装の女の子が食ってかかって来た。