音の聞こえる方を照らすと、そこにあったのは、壁にかけられた時計。 だが、鳴る時刻がおかしかった。 「10時14分……?」 時計の針は、10と14をさしている。 普通、10時とか、11時とか……ピッタリの時刻で鳴るよな? どこかで見た時刻のような気がした時、ハッとした。 「これ、斉木って女の子が死亡した時間だ」 俺がポツリと呟いた瞬間。 「そうだよ」 胡桃という女の声が聞こえた。