地味子の秘密*番外編*

まったく。世話が焼ける。

ソファーから立ち上がり、ドアを開けた。


そこにいたのは、風呂上がりで髪が濡れたままの茅那。

すっぽりと太ももの中間まで隠れるほどのデカいTシャツを着ている。

しかし、顔はうつむいたままだ。


これ、俺のTシャツじゃねーか。

まぁいい。


「上がったのか。じゃあ、リビングに……」



俺が部屋を出ようとしたが、それを茅那が阻む。

『イヤだ』というように、顔を横に振った。

リビングに母さんはいるだろうが、コイツの話は他人に聞かれたくないようだ。



「入れば?」


招き入れると、トボトボと歩いて部屋に入ってくる。

しかし、ドアの前で突っ立っているので、手を引いてソファーに座らせた。

俺はその向かい側にあるベッドに腰掛ける。




「で。さっきのはなんだったんだ」


問いかけると、ヤツは決心したように話し始めた。