地味子の秘密*番外編*

女嫌いの彼は、相当不機嫌なのか、眉間にシワがよっている。

どうしよう……高瀬くんこっち来たけど、チョコ渡せるような雰囲気じゃないよ!


もうどうするか、本当に悩んだ時だった。



「お~ろ~ち~!」


聞き慣れた声が彼の名を呼んだ。


その方向を見ると、パタパタと高瀬くんに駆け寄ってくる繭ちゃんがいて。


彼女の姿を見た彼の表情も、スッと優しいものになる。


ピョコピョコとかわいらしく走ってきていたんだ。



だけど……・。


ーードシャッ!!


「うわああぁぁぁぁぁああ~ん」



高瀬くんまで、あと数メートルというところで派手に転んでしまった。



「繭っ!」



慌てて、高瀬くんが彼女を抱き上げる。



「わぁぁん~おろちぃ~~」

「大丈夫だ。怪我してねーぞ」



転んだことで服についた泥を払い、繭ちゃんの頭を撫でてあやす彼の表情に、周りの女の子たちはメロメロ。