地味子の秘密*番外編*

俺たち生徒会は、寮内でも1番優遇された最上階に住んでいた。

理事長の孫娘である零も、俺のとなりの部屋に住んでいる。


だが、その最上階に、理事長の計らいで編入生までもが住むことになった。

部屋は零と同室。

俺が、メガネ女に再会したのは、案内をした翌日。

零が同室ということで、俺たちに紹介しに来た時だった。

でも、メガネ女は俺が昨日案内をした男とは気づいておらず、『八岐大蛇っ!』などとワケのわからないことばかり口にしている。


やっぱり、コイツバカだ。


そう思っていたのだが、その考えは一変することになった。


生徒会室に入ってきたありさが、


「あなたでしょ!? 去年のT大理系入試問題の正解率2%をたった2分で解いちゃった天才少女!!」


興奮気味にそう言った。

T大? 正解率2%?

T大っていったら、国内でも最難関と言われる名門大学だ。

そんな大学の問題を2分で解いただと?

ウソだろ……。

そんなの全国トップの頭脳の持ち主しかムリだろ。

学園内に広まっている天才少女の噂で、ありさは興奮の冷めない様子でメガネ女に話しかけていた。


それでも、「いやいやいや。あたしは地味な庶民ですってば」としか言っていない。

自分が天才だとは考えてもいないようだった。