「重樹これなに?」

ソファーに寝てる俺を起こして、研究室の机の上にドカッと置いた花火の群集を見て暁が呟く。

「花火?また朱香さん?」

「またはよぶん…。そう。はなび。いっしょにやるの。」

眠くてだるんとしか答えられん。

昨日花火が見れなかったから、さっき買いに行ってきた。
見れなくてもやればいい。
その方が笑顔も見放題だし。


「…マメだなぁ…。」

「そう?えがおかわいいよ。」

「……。時々そのストレートさが羨ましいよ…。」

「…?」

そう言って暁は自分の机に戻った。
なんか悩んでんのかな…?
言いたくなったら聞いてやろう。


朱香喜ぶかな…?