ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*


あたしは、一人帰りながら彼の事を思い出していた。

背、ものすごく高かったなぁ…。どうやったらあんなに高くなるんだろ…。

なんか、本当に見下ろされてる感じだったし、きっとチビって思っただろうな…。
明日学校で何か言われちゃうかな…?

この時のあたしは、どちらかと言うと『西藤裕也』の事よりも、自分と彼の背を気にしてた。


この出会いが、あたしを変えるとも気付かずに−…。