あたしは、一人帰りながら彼の事を思い出していた。 背、ものすごく高かったなぁ…。どうやったらあんなに高くなるんだろ…。 なんか、本当に見下ろされてる感じだったし、きっとチビって思っただろうな…。 明日学校で何か言われちゃうかな…? この時のあたしは、どちらかと言うと『西藤裕也』の事よりも、自分と彼の背を気にしてた。 この出会いが、あたしを変えるとも気付かずに−…。