ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*


「え…」

思いがけない言葉に、顔を上げる。

「毎日メールして来て、俺が帰るの待ち伏せしたり、一方的な約束取り付けたり、抱き着いたり!」

今までメグがして来たことを、大和に並べて言われると、ストーカーみたいで恥ずかしくなる。

だけど、

「俺、大学でカワイイ彼女見つける予定だから、あんまりしつこくされると、マジで困るから!」

大和の話を聞いて、ふっと笑った。

それは…遠回しだけど、これからも“側に居てもいい”って意味だと、分かったから。


嫌われているはずのに、

大和は優しくて…

そんな彼がやっぱり好きだ。


「大和…」

呼吸を落ち着かせて、大和の瞳を見つめると、

「な、何だよ…」

大和は少し戸惑った顔で、メグを見た。

「あのね…」

言葉を続けるのを躊躇う。

こんなことを言ってしまったら…引かれちゃうかな…?

だけど、今日このまま終わったら後悔する。

欲しいものは欲しいって、ちゃんと言わなくちゃ。

メグはすうっと、大きく息を吸い込んだ。

そして、