「え…」
思いがけない言葉に、顔を上げる。
「毎日メールして来て、俺が帰るの待ち伏せしたり、一方的な約束取り付けたり、抱き着いたり!」
今までメグがして来たことを、大和に並べて言われると、ストーカーみたいで恥ずかしくなる。
だけど、
「俺、大学でカワイイ彼女見つける予定だから、あんまりしつこくされると、マジで困るから!」
大和の話を聞いて、ふっと笑った。
それは…遠回しだけど、これからも“側に居てもいい”って意味だと、分かったから。
嫌われているはずのに、
大和は優しくて…
そんな彼がやっぱり好きだ。
「大和…」
呼吸を落ち着かせて、大和の瞳を見つめると、
「な、何だよ…」
大和は少し戸惑った顔で、メグを見た。
「あのね…」
言葉を続けるのを躊躇う。
こんなことを言ってしまったら…引かれちゃうかな…?
だけど、今日このまま終わったら後悔する。
欲しいものは欲しいって、ちゃんと言わなくちゃ。
メグはすうっと、大きく息を吸い込んだ。
そして、



