ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*


大学を選んだ理由…。

言ったら、苺は怒るかもしれない。

それでも…正直に言わなきゃ、いけないような気がした。

「苺は、将来なりたいもんとかある?」
「え…」

考えるように黙り込む。

みんな将来の夢とかを追って、進路を選ぶのだろう。

だけど…

「俺…別にそんなんない」

苺はパッとこっちを向く。

「確かに気になる論文とかあったし、出来ればいい大学行きたいとかいう、見栄もあったけど…実際は先生や親にK大薦められて、周りに流されただけかもな」

やりたい事が、あるわけでもなければ…

麗奈みたいに、その場所にこだわるわけでもない…。

「でも…一番大きな理由があるとしたら…」


それは、

「挑戦してみたかったんだ」

決して麗奈みたいに、必ず合格できるレベルじゃなかった。

先生や親が薦めたのも、近くに合格者が居るから“やってみたら”っていう、軽い感じだったんだと思う。

そんな中で“合格したい”って、思った。

自分はどこまでやれるのか、
“挑戦してみたい”って-…。


話をしている間、苺はただ俺を見つめて、じっと聞いていた。


離れる理由は、そんな俺の勝手な気持ち…。

だから、怒っても仕方がないと思った。

でも、苺の口から出た言葉は、とても意外なものだった。