ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

♪苺side♪


1月…

2月…

愛おしい月日ほど、どうして早く過ぎていくのだろう…。

あたし達は、なるべく一緒に居た。


寒い寒い通学路、
手を繋いで歩くだけで、幸せだった…。


相手はしてもらえなくても、
勉強する裕くんの、隣に居るだけで、幸せだった…。


毎日決まって届く、
【おはよう】と【おやすみ】の、メールが幸せだった…。


小さな小さな幸せを、噛み締めながら…毎日を大切に過ごした。

時間は過ぎてしまうから…
離れる時は来てしまうから…

それまでは1番近くで、

“幸せ”

で、ありたくて…

“幸せ”

だったんだ…。


愛おしい日々は、“永遠”じゃない。

戻ることを知らない時間は、常に前に進む。


そしてあたし達は、その日を迎えた−…。