☆裕也side☆
だりぃ…。
修学旅行の何が楽しいのか、よく分からない。
カシャッ
軽快なシャッター音は、“また”だ…。
他のクラスの女子に、何度写真を撮られただろう。
はっきり言ってウザイ…。
ウザイけど、いちいちウザイと言うのも、めんどくさくて放っている。
「あ、西藤くん♪」
バスに戻ると、間が話かけてきた。
無視して、自分の席に座ろうとした…が、腕を掴まれる。
「ちょっとぉ、冷たい」
「…」
「今日は、ちゃぁんと用事があって、話かけてんのにぃ!」
用事…?
「何?」
「苺ちん、まだ戻ってないんだけど、見なかったぁ?」
「一緒じゃなかったのか?」
「うん。なんか体調悪いみたいで、休むって言ってたから、メグてっきり戻ってきてると思ったんだけど…」
戻ってなかった…っていうわけか。
「早くしないと、時間なっちゃうよね〜。どこ行ったんだろう?」
津田が時間に遅れるなんて、おかしい。
いつも、時間より早く待っている子だから…。
体調悪い…
もしかして−…。
「苺ちん、どこかで倒れてたりしてぇ?」
間が言い終えるよりも早く、俺は走り出していた。
ただ、津田が心配で。
「…やっぱり、好きなんじゃん」
取り残された間が呟いた。
だりぃ…。
修学旅行の何が楽しいのか、よく分からない。
カシャッ
軽快なシャッター音は、“また”だ…。
他のクラスの女子に、何度写真を撮られただろう。
はっきり言ってウザイ…。
ウザイけど、いちいちウザイと言うのも、めんどくさくて放っている。
「あ、西藤くん♪」
バスに戻ると、間が話かけてきた。
無視して、自分の席に座ろうとした…が、腕を掴まれる。
「ちょっとぉ、冷たい」
「…」
「今日は、ちゃぁんと用事があって、話かけてんのにぃ!」
用事…?
「何?」
「苺ちん、まだ戻ってないんだけど、見なかったぁ?」
「一緒じゃなかったのか?」
「うん。なんか体調悪いみたいで、休むって言ってたから、メグてっきり戻ってきてると思ったんだけど…」
戻ってなかった…っていうわけか。
「早くしないと、時間なっちゃうよね〜。どこ行ったんだろう?」
津田が時間に遅れるなんて、おかしい。
いつも、時間より早く待っている子だから…。
体調悪い…
もしかして−…。
「苺ちん、どこかで倒れてたりしてぇ?」
間が言い終えるよりも早く、俺は走り出していた。
ただ、津田が心配で。
「…やっぱり、好きなんじゃん」
取り残された間が呟いた。



