香くんはそれだけ言うと私を残し、スタスタと帰って行った。 1人残されたゲーセンで、私は生まれて初めて本当に自分の存在を消し去りたくなった。 昔、光の口癖だった・・・。 『無知は理由にならない』って・・・。 私は・・先生の気持ちも奏の気持ちもちゃんと見えてなかった・・・。 バカだよ・・・ほんと・・。 香くんが怒るのも当然だよ・・。