「マリアさんの?」 「旦那の隼人が、男をマリアに近づけたくないみたいで、彼女のヘアメイクなんかは、私がわざわざ行って行うのよ。だから、スタッフも全員女」 「は、はぁ・・・」 なんとなく、言いたいことが分かってきた気がする 「つまり、私はかなり忙しいの。これが終わったら、すぐフランスに帰らなきゃいけないし」 「す、すみません・・・」 「もし、高飛車で、見るからに気取った女が来たら、即刻帰ろうと思っていたわけなの」