「原田、お前の声は病人には辛い」 「え?」 美優がみちるの頭をわしづかみにする 「行ってきなよ、日向」 「・・・そうするわ」 イスから立ち上がり、ふらふらと倒れそうになりながら、教室を出ていく 「大丈夫かな・・・」 「世羅だからね」 「原田、黙れ」 冷たい視線を投げかけて、美優は自分の席に戻った ふらふらと、ふらふらと・・・ 倒れそうな足取りで、世羅は廊下を歩いていく