「否定、しないんだね」 美優が、ため息をついた 「結局、私も殿下を見て騒いでいた、他の子たちと一緒だったということよね」 「それはどうだろうね。ああいう奴らは、単純にお姫様とか王子様に興味があっただけでしょ。日向、あんたは初めから、王子を【王子】として見てたの?」 美優の言わんとしていることは分かる 初めて会ったとき、彼を王子だと知らなかったし、思いもしなかった ただ、綺麗で、優しくて、日本語の達者な外国人