「私、図書館に寄って帰るわ。みちるはどうする?」 「あ~・・・、帰る。連絡するから、水着買いに行こうね?」 曖昧に頷きながら、世羅は鞄を持って教室を出ていった 1ヶ月近く来ることのない教室を、世羅は一度も振り返らなかった クーラーが効いた図書館の2階で、カーテンを少しだけ閉めて、世羅は席に座った 夏休みの課題は少なくはないが、毎日やっていけば終わらない量ではない 問題はみちるだろうな、と苦笑いしてしまう