なんで? なんでまたこんなことされてるの? 私がきれいじゃないから? 汚されてしまったから? ―――パァンっ! 私は思いっきり彼の頬を叩き、その腕から離れた。 「最低!」 そう叫ぶと、私はそのまま研究室を後にした。 近くのトイレに駆け込み、電気もつけずにその場にしゃがみこんだ。 心にナイフが増えた。 ―――あと何本刺せば気が済むの? …ファーストキスだったのに。 .