「岸本、売店行くか!」

「あ~うん。」



なんだかんだで、俺は学校にいるときこの長谷川とつるんでいる。

でも、いまだに下の名前を覚えていない。





「それでさ、そんときの藤原がさマジ可愛いんだよ!」


こいつの話題の80%以上が藤原のこと。

長谷川は藤原にべた惚れだ。




「体育のときの藤原がさ・・・・」


俺は、いつも長谷川の話を3割程もきいていない。

右から左へ筒抜けだ。





つぅか、まともに聞いてたら疲れるんだよ・・・・





「聞いてるか?」


「聞いてねぇ。」



「おまえ、冷たい奴~。

・・・・ぅお!!藤原だ~。」




愛菜がいないからか、今日は教室で別の女子と昼飯を食っている藤原。



長谷川の声はかなりでかいため藤原にも丸ぎこえ。

こっちを見て苦笑い。






「おまえ、絶対バレてるぞ。」

「なにが?」


「おまえの気持ち。藤原に。」


「うそだ~んなわけあるかっての。

俺、かなり頑張って気持ち抑えてるし。」









・・・・・どこがだ;