「よろしくね。」 気づくと、もう岸本くんは隣の席に座っていた。 やっぱ、あたし西原だったぁ; うっわ!!最悪。 ちょっと!岸本。 アンタが声なんてかけるから、めっちゃ睨まれてるんですけど! あーあ。 なんであたしが睨まれなきゃいけないわけ? あたしは、一人唇をつきだして仏頂面していた。 隣で、声を押し殺して笑ってる奴に、気づくわけもなく。