あたしは、その夜、ストーカー君に、ひとこと言ってやった。
「あんたが、あたしを好きなのは、あんたの勝手だよ!
でも、あたしには、あたしの生活がある。
あたしに付きまとうのは、百歩譲って許すとしても、
あんたと先輩は、何も関係無い。
先輩を殴るなんて、酷い!
もう、あんたなんて、嫌い!」
一言どころか、5分にわたって、日ごろの恨みつらみを、ぶつけてやった。
「だけど!
あいつは悪い奴なんだ!」
と、ストーカー君。
「先輩は悪くない!」
「やよいちゃんは、騙されてる!」
「そんなことない!」
「だって、あいつ、浮気してるんだよ!?
やよいちゃんという彼女がいながら、こっそり会って、いちゃいちゃしてるんだよ!」
こっそり会っていちゃいちゃしているのは、あたしの方だ……。
「あたしは、騙されてなんて、いない……」
そう。
あたしは、騙されてなんか、いない。
悔し涙。
ぽたぽたと、トレンチコートの裾に、こぼれ落ちた。
「あんたが、あたしを好きなのは、あんたの勝手だよ!
でも、あたしには、あたしの生活がある。
あたしに付きまとうのは、百歩譲って許すとしても、
あんたと先輩は、何も関係無い。
先輩を殴るなんて、酷い!
もう、あんたなんて、嫌い!」
一言どころか、5分にわたって、日ごろの恨みつらみを、ぶつけてやった。
「だけど!
あいつは悪い奴なんだ!」
と、ストーカー君。
「先輩は悪くない!」
「やよいちゃんは、騙されてる!」
「そんなことない!」
「だって、あいつ、浮気してるんだよ!?
やよいちゃんという彼女がいながら、こっそり会って、いちゃいちゃしてるんだよ!」
こっそり会っていちゃいちゃしているのは、あたしの方だ……。
「あたしは、騙されてなんて、いない……」
そう。
あたしは、騙されてなんか、いない。
悔し涙。
ぽたぽたと、トレンチコートの裾に、こぼれ落ちた。


