歩くのを止めたあたしをひっぱる男子。 でもあたしは視線を反らす事なんか出来なかった。 カワイイフワフワの髪、小さな背。 華奢だろう手は大きな男らしい手の中に。 黒髪の彼は思っていたよりずっと背が高くて、魅力的。 会えた喜びとあまりに残酷な現実にあたしの心臓は痛いくらいに動いていた。 全身が心臓になったみたいに。 視線を感じたのか彼女と話していた彼が顔をあげる。 また、目があえばいいなと願っていたあたしの小さな願いは 最低最悪な形で叶うことになった。