ちりりとした頬の痛みにジラルが気づき、そこに手をやると、微かな赤。

どうやら、避け切れてなかったらしい。

指でぬぐい、そのままペロリとなめる。

腰掛けたままの魔王が無表情のまま、ジラルをみる。

「腕が落ちたか?ジラル」