自分を抱きしめてグネグネしだした筆頭側近を廊下に放置して、魔王は私室へと向かった。 (あれでいて、我(ワレ)の次に強いとは信じられん) 魔王はいつも通り無表情のまま、チラッとジラルを一瞥してから、私室のドアをしめた。