うろたえた声で湯月くんは言った。
『ど』が多すぎ、なんて言ってる場合じゃない。
どーしたもこーしたも、泣いてんだよ翼さんは!
翼さんがハンカチから顔を離すと、その目は真っ赤だった。
「ごめんなさい」
一度しゃくりあげてから、翼さんは頭を下げた。
「昨日までは何とかこらえられたんだけど、今日はちょっと」
その瞳に、再び大量の涙が浮かぶ。
「あんなCM出てるのにこれじゃカッコ悪いよね…」
「カッコ悪くなんかないですよ」
自然と言葉が出た。
「こんな目にあったら、誰だって泣きます」
脅迫状を送られ、様々なトラブルに見舞われ、今日に至っては爆弾まで仕掛けられた(ニセモノだったけど)。
これで泣くなという方がおかしい。
「翼さん、泣いていいです。あたし、他の人には絶対に言いませんから」
翼さんはキョトンとした顔であたしを見ていた。
翼さんの目に、今のあたしの表情はどんな風に映ってるんだろう。
『ど』が多すぎ、なんて言ってる場合じゃない。
どーしたもこーしたも、泣いてんだよ翼さんは!
翼さんがハンカチから顔を離すと、その目は真っ赤だった。
「ごめんなさい」
一度しゃくりあげてから、翼さんは頭を下げた。
「昨日までは何とかこらえられたんだけど、今日はちょっと」
その瞳に、再び大量の涙が浮かぶ。
「あんなCM出てるのにこれじゃカッコ悪いよね…」
「カッコ悪くなんかないですよ」
自然と言葉が出た。
「こんな目にあったら、誰だって泣きます」
脅迫状を送られ、様々なトラブルに見舞われ、今日に至っては爆弾まで仕掛けられた(ニセモノだったけど)。
これで泣くなという方がおかしい。
「翼さん、泣いていいです。あたし、他の人には絶対に言いませんから」
翼さんはキョトンとした顔であたしを見ていた。
翼さんの目に、今のあたしの表情はどんな風に映ってるんだろう。