「入るな!」
杉田さんの怒声が響く。
「いや、もう入っててもらった方がいいです」
達郎兄ちゃんがメイク台の前で淡々と言った。
「いや、しかし…」
「下手に騒がれてスタジオ内がパニックになったらどうします」
達郎兄ちゃんはそう言ってメイク台の鏡を見つめた。
そこには貼紙が一枚。
貼紙には、こう書かれていた。
【この部屋に爆弾を仕掛けた。命が惜しかったら、藤本翼は今すぐ主役を降りろ】
ば、爆弾…!?
「じょ、冗談よね?達郎兄ちゃん」
「これで犯人の狙いがはっきりしたな」
達郎兄ちゃんはあたしの問い掛けを全く聞いてなかった。
「狙いは、CMの主役だったんだ」
昨日の、浜口理子の顔が浮かぶ。
「じゃあ、やっぱり浜口理子が…」
「いや、それはない。こんなリスクの大きなやり方法を、有名人がとるわけがない」
「じゃあ誰が…」
「それを考えるよりも先に、まずはコイツをどうするかだな」
杉田さんの怒声が響く。
「いや、もう入っててもらった方がいいです」
達郎兄ちゃんがメイク台の前で淡々と言った。
「いや、しかし…」
「下手に騒がれてスタジオ内がパニックになったらどうします」
達郎兄ちゃんはそう言ってメイク台の鏡を見つめた。
そこには貼紙が一枚。
貼紙には、こう書かれていた。
【この部屋に爆弾を仕掛けた。命が惜しかったら、藤本翼は今すぐ主役を降りろ】
ば、爆弾…!?
「じょ、冗談よね?達郎兄ちゃん」
「これで犯人の狙いがはっきりしたな」
達郎兄ちゃんはあたしの問い掛けを全く聞いてなかった。
「狙いは、CMの主役だったんだ」
昨日の、浜口理子の顔が浮かぶ。
「じゃあ、やっぱり浜口理子が…」
「いや、それはない。こんなリスクの大きなやり方法を、有名人がとるわけがない」
「じゃあ誰が…」
「それを考えるよりも先に、まずはコイツをどうするかだな」