カバッと起き上がって制服に手をかける。 「はやくしてね?」 杏はニコッと笑い、俺の部屋からでて行った。 「……アイツ…何も変わんねぇーな…」 幼い頃から何も変わってない。 俺が好きな杏菜のままだ………。 俺と杏菜は両親が仲良く幼馴染みでずっと一緒だった。 そして“杏”は俺だけの呼び方。 まぁー時々、杏菜って呼ぶけどな。