最後は、教師らしく締めやがって。 ほんと、自分勝手。 けど、俺はそんな兄貴を尊敬してたんだ。 「…………」 俺は手紙を握り締め、一度目を閉じた。 そして、藤沢宛の手紙を取り、勢いよく玄関を飛び出した。 「おい!夕斗!」 隼人の声がしたけど、今はその場に行かないと気がすまないんだよ! 兄貴!