藤沢は、一体なんで俺のところに。

これは偶然?必然?

けど、兄貴の事…あんなにも真剣に話していた。

ウソなんかじゃない。

違う。絶対に藤沢はそんな奴じゃない。



じゃ、証拠は?




この事が頭でぐるぐる。

回り続けて3週間が経った。

あれから、答えが見つからない。


見つからないんだ。





「おはよう」

「おはよう、夕斗。相変わらず起きるのが、遅いぞ?」

「……ああ」


隼人はあれから何も言わない。

普通の態度だ。

親父はたぶん何もわかってない。まだ。

美佳は、あれから俺の様子を伺うように話しかけたりしている。

気を使っているのか何なのか。

けど、そんな事俺は今考えてられないんだ。

藤沢とは、あれから会話が出来なくなった。

たぶん、避けてるように思われてると思う。

毎回毎回、用事とか言って逃げてきたから。



ほんと、なにやってんだよ俺。

マジ自分勝手。


けど、怖いんだ。

接するのが。