丘の上より




そっと健史の顔を伺いながら覗き込んだ。すると、健史もちょうど私を見ようとしていたらしく、一瞬目が合った。





「――!」



それに驚いたのか、健史は前を向いてしまった。




心なしか、
顔か少し赤くなっているような気がする…





「どうしたの?何か言いたいことがあるんでしょ?」





「――」



今、何かを言った感じがした。



しかし、ゴニョゴニョとした声だったので聞き取れなかった。




「…え?」